腟にも「善玉菌」があります:なぜ乳酸桿菌はこれほど重要なのでしょうか?
2026.2.13 好孕学堂
外来では、実は多くの女性が似たようなお悩みを抱えています。
分泌物の異常を繰り返す
感染を繰り返し、何度も薬を服用している
清潔に気をつけているのに、やはり違和感がある
多くの場合、問題は「悪玉菌がいるかどうか」だけではありません。本来あるべき善玉菌が減っていることが原因の場合もあります。
正常な腟内細菌叢とは?
健康な女性の腟内では、70〜90% が「乳酸桿菌 Lactobacillus」です。
その中でも、特によく見られ、重要なものには以下があります。
• L. crispatus
• L. gasseri
• L. jensenii
• L. iners
これらの乳酸桿菌は、三つのとても重要な働きをします。
- グリコーゲンを乳酸に変える
→ 腟内を pH 4.0〜4.5 の酸性環境に保ちます - 悪玉菌の増殖を抑える
→ 細菌性腟症に関連する菌などを抑制します - 抗菌物質を分泌する
→ 過酸化水素やバクテリオシンなどを分泌し、腟粘膜の防御力を高めます
乳酸桿菌があることで、腟には保護力が生まれます。
なぜ腟内細菌叢は乱れるのでしょうか?
腟内細菌叢は実はとても「敏感」で、さまざまな要因の影響を受けます。
たとえば:
• 月経周期
• 妊娠、産後
• 閉経、ホルモン低下
• 抗生物質の使用
• 性行為
• 過度な洗浄、腟洗浄
• 避妊方法の違い
乳酸桿菌が減少すると、Gardnerella、Atopobium、Prevotella などの嫌気性菌が増えやすくなります。
この時、細菌叢の「多様性が高くなる」ことがありますが、これは健康的な多様性ではありません。
このような状態を:
腟内細菌叢のバランス異常 dysbiosis
と呼びます。
大切なのは、悪玉菌を洗い流すことではなく、善玉菌を守ることです。
乳酸桿菌が安定して存在していれば、腟は自然に保護力を持ちます。善玉菌が不足すると、不快感を繰り返したり、感染が起こりやすくなったりします。
孕医は皆さまの願いが叶うことを心よりお祈りしています!


