月経量はどの程度から「多すぎる」と言えるのでしょうか?
🩸 患者さまからよく聞かれる質問です。月経量は、どの程度から「多すぎる」と言えるのでしょうか?
多くの方は、正確な目盛りで測定しなければ判断できないと思われています。しかし臨床では、より簡単で、日常生活に近い判断方法があります。
- 正常な月経量には絶対的な基準はありません
米国産科婦人科学会 ACOG および国際産婦人科連合 FIGO の共通認識としては、おおよそ次の通りです。
• 1周期あたり 30〜80 mL
• 月経期間は 7 日以内
• 月経カップで直接測定した場合、健康な女性の平均は 86.7 mL、範囲は約 15〜271 mL
ただし、臨床でより重視するのは:
👉 ご本人が多すぎると感じているか、そして生活の質に影響しているかどうかです。
- ナプキンで判断する方が実用的です
これは最も簡単で、臨床でもよく使われる判断方法です。
✔️ 多くの方で正常範囲と考えられる状態:
• 1周期で 8〜15 枚
• 1日平均 3〜6 枚
⚠️ 過多月経 HMB の可能性がある状態:
• 1〜2 時間ごとに交換が必要。これは ACOG でも明確な警告サインとされています
• 1周期で 20 枚以上使用する
• ナプキンが頻繁に「完全に浸る」
• 月経期間が 7 日を超える
上記のいずれかに当てはまる場合は、婦人科医による評価をおすすめします。
- より客観的に知りたい場合は、PBAC スコアを使う方法もあります
PBAC とは、Pictorial Blood Loss Assessment Chart の略で、月経血量を図で評価するスコア表です。
👉 ナプキンごとの浸み込み具合を記録し、点数化します
👉 スコアが 150 を超える場合、通常は過多月経を示します
臨床での用途:
• 治療効果の追跡
• HMB の診断補助
• alkaline hematin method などの客観的測定法と一定の相関がありますが、自分で行うにはやや難しい方法です
ただし、日常診療では、私はむしろ:
ナプキンの交換頻度 + 生活の質への影響
を用いて初期判断を行うことが多いです。
- どんな時は必ず受診すべき?
• 貧血、疲れやすさ、動悸
• 血の塊が多い、月経量が急に増えた
• 月経が 7 日以上続く
• 月経のために普段通りの生活ができない
👉 これらの状況は、子宮筋腫、子宮内膜の異常、排卵の問題などと関連している可能性があります。
📝 まとめ
もし:
• 1〜2 時間ごとにナプキンを交換しなければならない
• 1周期全体の使用量が普段よりかなり多い
• 月経によって貧血や強い不快感がある
👉 mL 単位で測れなくても、それは「多すぎる」と考えられます。さらに生活に影響している場合は、婦人科医による詳しい評価が必要です。
孕医は皆さまの願いが叶うことを心よりお祈りしています!

